上半期映画総括2009

1.『チェ 28歳の革命』★★★
2.『チェ 39歳 別れの手紙』★★
3.『20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり』★★★
4.『20世紀少年 <第2章> 最後の希望』★★
5.『ワンダーラスト』★★★
6.『少年メリケンサック』★★
7.『ベンジャミン・バトン〜数奇な人生〜』★★★★
8.『チェンジリング』★★★★
9.『7つの贈り物』★
10.『おくりびと』★★★★
11.『ホノカアボーイ』★★★
(主人公どんだけボンボンやねん
12.『ウォッチメン』★★★★
(サントラもよかった)
13.『ワルキューレ』★
(トム・クルーズの子ども役はよかった)
14.『ザ・バンク 堕ちた巨像』★★★★
(グッゲンハイム美術館での銃撃戦はスクリーンで観るべき)
15.『レッドクリフPart.2』★★
(やはりセパレートするべきではなかった)
16.『スラムドッグ$ミリオネア』★★★★
(エンディングのダンスが最高)
17.『ミルク』★
(ショーン・ペンが好きじゃないことに気付いてしまった)
18.『イエスマン』★★★★★★★★★★
(もともと5つ超えなのが、ズーイー得点を上乗せ)
19.『グラン・トリノ』★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
(ネ申。ジェイミーの主題歌もネ申)
20.『バーン・アフター・リーディング』★★★
(マルコビッチのキレっぷりとCIAの迷走が素晴らしかった)
21.『レイン・フォール〜雨の牙〜』×
(ゴミそのもの)
22.『ヤッターマン』★★★
(ドロンボー一味の印象しかない
23.『GOEMON』★★★★
(キャシャーンのリベンジは果たしたかも!)
24.『おっぱいバレー』★★★
(レトロでした)
25.『デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘をつく~』★★
(組み合わせは『クローサー』の再来で期待していたのだが・・・
26.『鈍獣』★★★
(もうおしまい?)
27.『消されたヘッドライン』★★★★★
(プロのジャーナリズムを垣間見た?)
28.『お買い物中毒な私!』★★★
(デートには最適か?)
29.『重力ピエロ』★★★★
(加瀬亮は岡田くんに食われてた
30.『スタートレック』★★★
(サイモン・ペッグ補正)
31.『インスタント沼』★★★
(あなたもミロが飲みたくなる)
32.『真夏のオリオン』★★
(モールス信号のケミストリー、堂珍www)
33.『路上のソリスト』★★★
(ロバート・ダウニー・Jrがしょんべんまみれw)
34.『それでも恋するバルセロナ』★★
(ペネロペすごすぎw 女子2人で行くと楽しめるはず)
35.『チョコレート・ファイター』★★★★★
(撮影シーンの本気っぷりに泣いた)
36.『愛を読む人』★★
(ケイト・ウィンスレットの劣化が・・・)
37.『蟹工船』★★★★
(『青い春』コンビの再現にときめいた!)
38.『ディア・ドクター』★★★★
(鶴瓶GJ)
39.『レスラー』★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
(おかえりミッキー・ローク)
40.『MW』★★★
(ウサたん悪すぎ)
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というわけで、趣味が「映画鑑賞」と嘯いておきながら、『グラン・トリノ』と『レスラー』を劇場で観ていない輩は死んだほうがいい。『チェンジリング』含め、今年のエカデミー監督賞はイーストウッドでほぼ確定済みといっても過言ではないでしょう。できれば『チョコレート・ファイター』もガチで観ておいてほしいところですが、上映館が少なすぎるのでしょーがない。日本映画は、男優ではA太、女優では麻生久美子が圧倒的に健闘。安藤政信&いしだ壱成両雄のカムバックに期待しつつ、岡田将生の株が超・急上昇中。でも、夏帆とのドラマは観ていません。

そういえば『ターミネーター4』とか『トランスフォーマー リベンジ』とか『エヴァ』とか『ハリポタ』(↑の写真を貼ったものの)とか、続編ものをほとんどスルーしてしまっているので、そこはDVDと併せて攻略します。

あと、ゲイリー・オールドマンの顔に泥を塗ったくった『レイン・フォール』を、遥かに上回るゴミ映画と評判の『オーストラリア』『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』を未見なのがある意味悔やまれる。まあ、トリビアみたいなもんで鑑賞したことが人生にとって意味を成すことはないんだろうけども。ところで、デニーロとパチーノがガッツリ共演の『Righteous Kill』はホントに今年中に日本公開されんのか? はたして。

下半期は、夏フェス・秋フェスが続きまくるため土日の映画鑑賞が難しくなりそうなので、どうにかこうにか平日のアフターをやりくりして100本超え目指します。秋は『THE HANGOVER』と『空気人形』(というかペ・ドゥナ)が超楽しみ。

いや〜、映画って、本っ当に(ry

中立国

曜日は、フジロック直前の遊び納めで<NEUTRAL NATION>というイベントの第1回目に遊びに行ってきました。クラムボンとマイス・パレードといえば、去年のフジ初日にマイスと原田郁子さんが共演するってんで死ぬほど観たかったんだけど、さすがにヴァインズと被ってしまっちゃあ無理でヴァインズ、ということで諦めただけに嬉しい組み合わせ。

スタジオ・コーストには単独ライヴでしか行ったことがなかったので、今回初めてプール・エリアまで突入できたんだけど、狭いしプールの水汚いしけっこうショボい。でも、晴天に恵まれて気候も程よかったので、夏フェス先取りな感じで気持ちEぜ。メイン・ステージのSLY MONGOOSEの爆音を浴び、HALFBYのアゲアゲなセットを体感しつつ、縁あってフジ往復のバスにご一緒することになったEccy氏(7/25のDAY DREAMINGに出ます)のビートに刻まれつつ、出番終了後にご挨拶。ブースでは、クラムボンのミトさんことdot i/oがTENORI-ONを駆使したステージを展開していた。そういえば、去年のシネマティック・オーケストラのイベントにも出ていたのを思い出す。

続いて“日々の音色”のMVが話題沸騰中のSOURを途中まで鑑賞し、プールにてこれまたドラゴンドラ組の環ROYへ。これがめちゃくちゃ面白い! スキルがどうのこうのじゃなくて、純粋にHip-Hopへの愛を感じさせるリリックと、諧謔味に溢れたMCが超最高でした。あと、やっぱり日本語、当たり前だけど言葉がわかるってのはいいですねー。サ上とロ吉も出ちゃう土曜のDAY DREAMINGは、もうスンゴいことになりそうな予感。その後の髭男爵みたいな出で立ちのELEKIBASSをBGMに友人と談笑し、EGO-WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXXへ。期待を裏切らない素晴らしいパフォーマンス。なぜか『SEX AND THE CITY』のロゴ入りタンクトップ(笑)を着用した中納良恵さんの、あの小さなカラダのどこからあんなパワーが出るんだ? と疑問を抱かずにいられない声量にただただ圧倒された。お馴染み“GO ACTION”やシンディー・ローパーのカヴァーも飛び出し、ロックからジャズから昭和歌謡までまるっと飲み込んだそのハイレベルな演奏に、会場はこの日一番の盛り上がりを見せたと言っても過言ではあるまい。

その後は再びプール(夜はかなりいい雰囲気!)に戻り、知り合い祭りだったため音楽話を少々。前出のDJ KYOKO女史に手解きを受けていたフルカワミキのDJはもうハラハラのグダグダで最悪。「もういいよ! 確実に盛り上がるから、YOUスーパーカーかけちゃいなよ!」と思ったのは絶対に俺だけではないはずだ。メインのマイス・パレードは、もちろん原田さん&ミトさんの飛び入りもあったり、スパニッシュ・ギターとアコギの旋律が超絶ドラマーと相俟って、突如轟音になった瞬間なんかは、「こりゃモグワイよりすげーかも!」と鳥肌モンだったのだが、後半に機材トラブルが相次いでグダグダのまま終わってしまったのが心残りだった・・・。で、実は初体験だったラストのクラムボン。ありゃすげーわ。トータスを差し置いてヘヴンのトリを飾るのも頷ける、磐石かつ実験的かつ、名曲オンパレードの超ポップなステージ。“バイタルサイン”のアウトロが、もはやフリー・ジャズのインプロみたいになってて凄すぎて笑ってしまったぜ。MJに捧げた「フォーッ!」のやり取りも楽しかったです。単独はまったくチケットが取れないと聞くので、こういったイベントで観られてえがったー。

すべてのプログラムが終了した後、ステージ後方のカーテンが開いて映画のエンドロールのようなクレジットが流れたんですが、出演者・スタッフ・スポンサー、そしてオーディエンス、このイベントに関わったすべての人間にアプリシエイト(なぜか横文字)する、主催者の心意気を感じてぐっときた。

総括すると、子連れも多く終始ピースフルな雰囲気で、どこぞのJ-POP系フェスのようにガツガツした人間も皆無で、かなり快適な1日でした。7/17にはまだ大阪公演もあるけど、フェスティヴァル乱立の時代だからこそ、こういった良質な音楽イベントが毎年の恒例行事として定着していったら嬉しい限りですね。唯一の難点を挙げるなら、¥500というボッタクリ価格で余りまくっていたあのオーガニック・チョコケーキぐらいか・・・。ためしに試食しようもんなら、あっという間に口の中がパッサパサになってドリンクを欲するという、花●牧場もビックリの抱き合わせ商法(笑)。これにはまいった。

おそらく、この日会場にいた人たちの半分以上は、来週の苗場で再会できそう。金曜日、みんなで「そーさりーきゃんうぇーい」できるのが楽しみなんだぜ。

銀林檎

曜は、職場をロッカー代わりに荷物を置いて、代官山UNITの5周年アニバーサリーで孤軍奮闘してきました。某O師匠が急遽欠席だったため、最近もっこりDJプレイに興味が失せた僕はメイン・アクトまで相当ヒマだったんですが、Buffalo Daughterが思いの外かっこよくて痺れたぜ。ドラマーに元メンバーの「柔道二段・松下敦」もマツリセッションをひめくりあがって参加してくれたお陰で、ミニマルながらもアタック感最強。SILVER APPLESのカヴァーもすごかったぜ。

で、いまやmixiからぽっかり姿を消した某ツンデレ・ガールと去年の苗場ぶりに邂逅を果たしつつ、ついに主役のSILVER APPLESことシメオン御代登場。鼻毛まで震えた地殻変動レベルの大轟音にはじまり、曲構成、淡々とした生ヴォーカル、サイケデリックかつメルヘンなVJ、すべてが異質。自身の名前を冠したオリジナル楽器「シメオン」のレバーを右へ左へいじり倒して「ピョーピョー」いわせてました。かと思えばクラウト・ロック〜ドローン・メタルを想起させる不穏な重厚リフレインも連発したりして、ポーティスヘッドの『Third』やホラーズの2nd(どちらもジェフ・バーロウですね)、はたまたSunn O)))あたりに魅せられた僕としては超絶ツボ。

近未来を舞台にした大作映画にありがちな、あの荒廃とした世界観にピッタリとマッチしそうな激インダストリアルなミュージック。ハゲで白髪で還暦越え、一度は交通事故で死にかけたご老体なのに、どこの10代、20代の糞バンドたちよりもよっぽど前衛的だったし、現役だったし、かっちょよかった。すげーよ爺さん。“燻し銀”どころかギンギラギンに輝きまくってるよ(おでこ含め)。

それにしても人大杉だったので、銀林檎が終了しだいソッコー物販買って帰りました。ATP in 豪州仕様のTシャツはあっという間にSOLD OUT・・・。ちゃんと売り場をセッティングしていなかったのも良くないが、スタッフも対応しきれないほどの殺到っぷりでマナーも悪く、正直萎えました。ただ、ステッカーは無事にGET。SILVER APPLESのステッカーを、白か黒のMacに貼るのが目的なんです。あえて銀色の「Pro」の方ではなくね。超シャレオツじゃないっすか?

ちなみに、会場内にはゆらゆら帝国の坂本氏もいたらしーですが、混みすぎで全然わかんなかった。おしまい。