中立国

曜日は、フジロック直前の遊び納めで<NEUTRAL NATION>というイベントの第1回目に遊びに行ってきました。クラムボンとマイス・パレードといえば、去年のフジ初日にマイスと原田郁子さんが共演するってんで死ぬほど観たかったんだけど、さすがにヴァインズと被ってしまっちゃあ無理でヴァインズ、ということで諦めただけに嬉しい組み合わせ。

スタジオ・コーストには単独ライヴでしか行ったことがなかったので、今回初めてプール・エリアまで突入できたんだけど、狭いしプールの水汚いしけっこうショボい。でも、晴天に恵まれて気候も程よかったので、夏フェス先取りな感じで気持ちEぜ。メイン・ステージのSLY MONGOOSEの爆音を浴び、HALFBYのアゲアゲなセットを体感しつつ、縁あってフジ往復のバスにご一緒することになったEccy氏(7/25のDAY DREAMINGに出ます)のビートに刻まれつつ、出番終了後にご挨拶。ブースでは、クラムボンのミトさんことdot i/oがTENORI-ONを駆使したステージを展開していた。そういえば、去年のシネマティック・オーケストラのイベントにも出ていたのを思い出す。

続いて“日々の音色”のMVが話題沸騰中のSOURを途中まで鑑賞し、プールにてこれまたドラゴンドラ組の環ROYへ。これがめちゃくちゃ面白い! スキルがどうのこうのじゃなくて、純粋にHip-Hopへの愛を感じさせるリリックと、諧謔味に溢れたMCが超最高でした。あと、やっぱり日本語、当たり前だけど言葉がわかるってのはいいですねー。サ上とロ吉も出ちゃう土曜のDAY DREAMINGは、もうスンゴいことになりそうな予感。その後の髭男爵みたいな出で立ちのELEKIBASSをBGMに友人と談笑し、EGO-WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXXへ。期待を裏切らない素晴らしいパフォーマンス。なぜか『SEX AND THE CITY』のロゴ入りタンクトップ(笑)を着用した中納良恵さんの、あの小さなカラダのどこからあんなパワーが出るんだ? と疑問を抱かずにいられない声量にただただ圧倒された。お馴染み“GO ACTION”やシンディー・ローパーのカヴァーも飛び出し、ロックからジャズから昭和歌謡までまるっと飲み込んだそのハイレベルな演奏に、会場はこの日一番の盛り上がりを見せたと言っても過言ではあるまい。

その後は再びプール(夜はかなりいい雰囲気!)に戻り、知り合い祭りだったため音楽話を少々。前出のDJ KYOKO女史に手解きを受けていたフルカワミキのDJはもうハラハラのグダグダで最悪。「もういいよ! 確実に盛り上がるから、YOUスーパーカーかけちゃいなよ!」と思ったのは絶対に俺だけではないはずだ。メインのマイス・パレードは、もちろん原田さん&ミトさんの飛び入りもあったり、スパニッシュ・ギターとアコギの旋律が超絶ドラマーと相俟って、突如轟音になった瞬間なんかは、「こりゃモグワイよりすげーかも!」と鳥肌モンだったのだが、後半に機材トラブルが相次いでグダグダのまま終わってしまったのが心残りだった・・・。で、実は初体験だったラストのクラムボン。ありゃすげーわ。トータスを差し置いてヘヴンのトリを飾るのも頷ける、磐石かつ実験的かつ、名曲オンパレードの超ポップなステージ。“バイタルサイン”のアウトロが、もはやフリー・ジャズのインプロみたいになってて凄すぎて笑ってしまったぜ。MJに捧げた「フォーッ!」のやり取りも楽しかったです。単独はまったくチケットが取れないと聞くので、こういったイベントで観られてえがったー。

すべてのプログラムが終了した後、ステージ後方のカーテンが開いて映画のエンドロールのようなクレジットが流れたんですが、出演者・スタッフ・スポンサー、そしてオーディエンス、このイベントに関わったすべての人間にアプリシエイト(なぜか横文字)する、主催者の心意気を感じてぐっときた。

総括すると、子連れも多く終始ピースフルな雰囲気で、どこぞのJ-POP系フェスのようにガツガツした人間も皆無で、かなり快適な1日でした。7/17にはまだ大阪公演もあるけど、フェスティヴァル乱立の時代だからこそ、こういった良質な音楽イベントが毎年の恒例行事として定着していったら嬉しい限りですね。唯一の難点を挙げるなら、¥500というボッタクリ価格で余りまくっていたあのオーガニック・チョコケーキぐらいか・・・。ためしに試食しようもんなら、あっという間に口の中がパッサパサになってドリンクを欲するという、花●牧場もビックリの抱き合わせ商法(笑)。これにはまいった。

おそらく、この日会場にいた人たちの半分以上は、来週の苗場で再会できそう。金曜日、みんなで「そーさりーきゃんうぇーい」できるのが楽しみなんだぜ。

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