※31日(月)のGIGを予備知識なしで楽しみたい方は、読まない方がベター。
というわけで、ジュリアン・カサブランカスの事実上、世界初出しとなるソロ・ライヴを拝むためだけに、行きたくもない某イベントに並んでインビテーションをゲットし、恵比寿のリキッドルームにて行われた<オープニング・セレモニー>のオープニング・パーティー(ややこしい)に潜入してきました。以下雑感。
●さすがに著名人多数。覚えているだけでも、ドン小西、クリス・ぺプラー、ショーン・レノン(!)、安田美沙子、新田桂一、花楓、マドモアゼル・・・etc。ほか、shimaスタッフなどスナップ常連組。クロエ・セヴィニーは一応来日はしているみたいだが、体調不良により不参加だとか。
●カワイコちゃん多数で目の保養バッチリ。
●DJの選曲が、ベルセバとかアニコレとかグリズリーなどインディー盛り沢山でグッド。
●4月に同会場で開催された、Sunn O)))とかISIS出演のイベントにてトップ・バッターで出演していたGrowingというバンドもパフォーマンスしていたけど、つまんなかった。
●で、ジュリアン。どうせ3曲もやってくれりゃいい方だろ、とタカをくくっていたらガッツリ7,8曲くらいプレイしてくれた。ソロ・アルバムの収録曲が8曲だけらしいので、単独はどう考えてもストロークスのナンバーやらないと間が持たないぞ。バック・バンドには噂のあったニックの参加は無かったが、ドラム、キーボード、ベース、ギターの男性メンバー4名に、紅一点のシャルロット・ゲンズブール風美女を加えた全6人編成。で、またこの美女がプチ・ドラムとギターを取っ替え引っ替えしながら、超アグレッシブな演奏をするもんだから、先日のジェニー・ルイスのバンドにも参加していたダニエル・ハイムちゃんを思い出した。ていうか、同一人物??
●そのジュリアン本人、またしてもグラサンは最後まで外さず、グレーのスキニーデニムと白Tシャツの上に、この動画のベストを羽織っておられました。右サイドの髪に、カッパー系のメッシュなんか入れちゃってたよ。思ったより痩せていなかった。音はめちゃくちゃだったけど、久しぶりのライヴ活動ということもあってか、ちゃんとやる気は感じられたので一安心。肝心のソロ・ナンバーですが、やはり予想通りというか、ストロークスでの“12:51”や“Ask Me Anything”、“Red Light”などのレトロ・スペクティヴな方向性をより進化させた、フューチャリスティックかつスペーシーかつドリーミンな仕上がり。これが良い方向で、母体の4thアルバムにもフィード・バックされると嬉しいのだが・・・。
●やはりジュリアン目当てが大半だったようで、その後のフロアはガラガラ。
そんな感じで、単独ではストロークスのナンバーとグラサン外しが無いと、オーディエンスの満足度は合格点に達しないんじゃないかなー。とはいっても、全世界渇望の新曲お披露目に(またしても)日本を選んでくれたことに感謝しないとね。まあ、悪くいえばいつも「試運転」なんだけど・・・。いい加減、まともなジャパン・ツアーを組んでほしいもんです。
P.S.
ライヴ後、すでに終電は無くなっていたものの、あまりの疎外感に堪えられず脱出。漫画喫茶でこのブログを書いているという悲しい事実には触れないでやってください(泣)。
Aimee Mann @ SHIBUYA-AX
ちと遅れましたが、およそ4年振りの来日となったAXでのエイミー・マンのライヴがそれはもう大変素晴らしかったです。グランド・ピアノやシンセ、弦楽器、ハイハットだけのドラム・セットなど、ステージに配置された楽器の多さに対して、意外にもエイミーの他は男性メンバー2名(どちらも芸達者)のみという、ミニマルかつアコースティックな編成。細身のデニムにストライプのジャケット、首もとにはスカーフ、そして知的さを漂わせるスクエア・フレームの眼鏡という出で立ちのエイミーは、その180cm前後の八頭身スタイルも手伝い、まるで大学の女性教師のよう。小走りでステージ袖から登場したチャーミングな姿も相まって、とても五十路目前とは思えません。ちょっとFF8のキスティス先生に似ていたかも(笑)。
開口一番、「今夜は、今までのB面曲やレコードに入っていないナンバーをやるわよ」と宣言した通り、『ロスト・イン・スペース』の限定盤にしか収録されていない“Nightmare Girl”を早くも2曲目で披露するなど、レア曲満載のセット・リスト。なんと、ニュー・アルバム『@#%&*! Smilers』からはたったの2曲しかプレイされなかった。とはいえ、『マグノリア』からもしっかりと“Save Me”や“Wise Up”といった馴染みの深い楽曲を挟んでくれたので、決して上級者向けには終わらない、アットホームな雰囲気が場内を包んでいたと思う。音源とは違った表情を見せる、秀逸なアレンジを施された名曲群にプロ意識を感じたし、ユーモアの効いたMCにはオーディエンスから笑みがこぼれる。ギターからベースに持ち替えた時のあの立ち振る舞いも、シビれるほどカッコいい。「2週間しか練習してないの」と弁明しつつも、彼女の吹くアルト・リコーダーはこれまた実に綺麗なハーモニーを奏でていた。そして何と言っても、あの「声」。気高さと温もりを纏った唯一無二のあの「声」が、音源以上の完璧なコンディションで表現されることに驚いたし、感動した。
先日の<フジ・ロック>の、ブライト・アイズによるアコースティック・セットを思い出したりもしたんだけど、メンバーがいつもと変わろうが、音圧が少なかろうが、ステージにその「人」がいるだけで、その「声」があるだけで、それはもう、どうやっても「そのアーティスト」のライブになってしまうのだなあ、と痛感。いくらトータスやバトルスのようにテクニカルなバンドであっても、誰か1人でもピースが欠けるだけで、著しく楽曲の再現度は下がるような気がする。しかし、シンガーソング・ライターの強みは、初めに「歌ありき」という点に尽きるのではないか。フル・バンド編成であっても、ソロ弾き語りであっても、楽曲の魅力が半減することはない。とりわけエイミー・マンは、キャリアもスキルも超一流のSSWである。最初はアコースティック仕様にとまどっていたオーディエンスも、終演後には大満足で会場を後にしたのではないだろうか。ティル・チューズデイ時代の“Voices Carry ”もやってくれたしね。世の女性は、エイミーの生き様と、あの素敵な歳の重ね方を勉強すべきです。男の俺でも憧れちゃうぜ。
開口一番、「今夜は、今までのB
先日の<フジ・ロック>の、ブラ
All photos by Smashing Mag
ダディーは世界一
『SHOWBIZ COUNTDOWN』にて、THE HANGOVER(日本公開中止ってどーゆーこと!?)と共に驚異的な連続トップ10入りを記録していたのも印象的な、リーアム・ニーソン主演の『96時間』(原題:TAKEN)を観ました。『24』シリーズのファンを呼び込もうと画策したのか(事実、ジャック・バウアーがナレーションの予告篇がある・・・)、原作へのリスペクトやボキャブラリーの欠片も無いファックな邦題を付けた関係者にはガッカリですが、それを差し置いても、破格にすんばらしい映画でした。もう手に汗握りっぱなし。
人身売買を生業とする組織に誘拐された愛娘を、元CIAの最強パパが自ら助けに行くというプロットに目新しさは感じられないものの、敏腕スタッフによる驚愕の編集力と構成力で、息をも付かせぬスリリングな映像に仕上がっています。主人公の立ち位置や能力、娘(あるいは元嫁とその再婚相手)との関係性、犯罪組織の存在などは、多くを語らずともコンパクトに観客に理解させることに成功。そのため、アクション・シーンや銃撃戦、カーチェイスなどド派手な演出と見せ場には予算も時間もたっぷり。特に、パリ市街地をアウディで逆走しまくるカーチェイス・シーンですが、先日観た『MW』の序盤で繰り広げられた、作り手のオナニーでしかない長くて単調だった爆走シーンとは好対象。これは、絶対に劇場で観なくてはならない作品と言えるでしょう。伏線をきっちりと回収したエンディングもお見事。
それにしても、マフィアの黒幕が、肥え太って禿げ散らかした下劣なジジイ(もちろんバス・ローブ)というステレオタイプな設定にはやや失笑するものの、娘が攫われた直後、犯人に電話越しで宣戦布告を突きつける緊迫のシーンは、今後、クライム・ムービーにおける語り種になるはず。シビれた。まあ、いくらなんでもあれだけ他所の国で暴れて、一般市民を巻き込んでおきながら、何のお咎めも無しというのは虫が良すぎますが(笑)。ていうか、パパ強過ぎ。本作を観賞後、あなたは、たったの90分しか時間が経過していなかったことにきっと驚くでしょう。それぐらい濃密で、スピーディーで、かつシンプルに楽しめる久しぶりの良作です。余談ですが、スウェーデンのあのバンドの曲も爆音でかかりますよー。
人身売買を生業とする組織に誘拐
それにしても、マフィアの黒幕が
CATEGORY
MOVIE
C BY CHLOE
渋谷西武の「movida VIA BUS STOP」が閉店したわけですが、改装後に何のショップがテナントに入るかは当然、ご存知ですよね? そうだね、「OPENING CEREMONY(オープニング セレモニー)」だね。
本国アメリカでは、女優のクロエ・セヴィニーが同店とコラボしたブランド『クロエ・セヴィニー フォー オープニングセレモニー(Chloe Sevigny for Opening Ceremony)』の2009 A/Wが一足早く立ち上がったようです。これがまた、あれま、意外にシックでいい感じじゃないのー。
まあ、女の子のモデルが、めちゃんこタイプというのもあるのですが…。1着ぐらい購入してみたいものの、超絶Expensiveな価格設定らしいです…。このバリュー・ブランド全盛期にようやるぜ。ユニクロ×ジル・サンダーの「+J(プラスジェイ)」でさえも標準価格を抑えたというのに……。
とはいっても、10日後のグランド・オープンが楽しみだなー。クロエ来日しないかなー。というか、OPENING CEREMONYの「オープニング・セレモニー」のようなイベントは開催されるのでしょうか(笑)。 気になるぜ。
本国アメリカでは、女優のクロエ・セヴィニーが同店とコラボしたブランド『クロエ・セヴィニー フォー オープニングセレモニー(Chloe Sevigny for Opening Ceremony)』の2009 A/Wが一足早く立ち上がったようです。これがまた、あれま、意外にシックでいい感じじゃないのー。
まあ、女の子のモデルが、めちゃんこタイプというのもあるのですが…。1着ぐらい購入してみたいものの、超絶Expensiveな価格設定らしいです…。このバリュー・ブランド全盛期にようやるぜ。ユニクロ×ジル・サンダーの「+J(プラスジェイ)」でさえも標準価格を抑えたというのに……。
とはいっても、10日後のグランド・オープンが楽しみだなー。クロエ来日しないかなー。というか、OPENIN
CATEGORY
Fashion
SUMMER SONIC 2009 【TOKYO DAY 1】前代未聞のゲリラ豪雨で、ゴリラと命からがらSurvivalism 編
「サマソニでは雨は降らない。濡れない」というジンクスが思いっきりぶち破られた初日の金曜日。初の3日間開催で失敗は許されないゆえか、平日だというのに嫌がらせの如く豪華メンツをねじ込んできたので、必殺の夏休みを1日消化させて頂きましたよ。とはいえ、ウキウキの<フジロック>とは違い足取りは重く。誰かが「サマソニは“フェス”じゃなくて“スタンプラリー”だよ」と発言していたのだが、言い得て妙だと思う。充分通える距離なんで、連日、ホテルも漫喫もキャンプ・エリアも使用せず自宅から海浜幕張まで3往復したわけですが、疲労感がハンパじゃないっす・・・。それじゃあ、張り切ってレジュメしていくんだぜ(アーティスト名の配色が各ステージのカラー)。
Red Light Company
超高額な通し券を買ってやってるというのに、「リストバンド引き換えがマリンのみ」というファックな高待遇のお陰で、オープニング・アクトのボウディーズには当然間に合わず。まだ観たいアクトがいないとはいえ、1発目から微妙なバンドだなー。
School Of Seven Bells
美人姉妹シリーズその1。音が悪すぎて、あの幽玄なハーモニーは一切拝聴できませんでした。もちろん、前の方でその美貌は拝みましたけどね。<メタモ>でプレフューズ73と共演してくれたら良かったのに。というか、そろそろ<ソニック・ステージ>にもスクリーン設置しておくれー。
The Big Pink
音楽はもちろん、ヘア・スタイルもファッションもステージ構成も、徹底的な「美学」に拘り抜かれていました。ジザメリにエレクトニックな要素をプラスして、今風にした感じ。
Kyte
紛れもない「シガーロス・チルドレン」。去年親の方を観ているだけに、いまいち。
Girl Talk
<マウンテン・ステージ>のケイティ・ペリーが急遽キャンセルということで、渋々覗きに行ってみたものの、これが超楽しい。のっけからステージには現地調達のダンサーが数十名踊り狂い、グレッグ本人も機材の上に乗っかって煽りまくり。MJからオフスプからレッチリからラモーンズまでなんでもかんでもマッシュアップして、えげつないほどに盛り上げてくれました。
65daysofstatic
実は初見なのだが、日本での評価って過剰すぎないか? 良くも悪くも「モグワイの短縮版」といった音楽性で、特に惹かれるものはなし。
Phoenix
大本命のジェニーちゃんは・・・単独公演まで取っておくことにして、フレンチ・ロックのフェニックスへ。流石に巧いなー。なんでも、翌日の大阪はメンバーの体調不良により1曲でキャンセルとなってしまったようだが、後々のカサビアンといい、ホルモンといい、<マウンテン>には新型ウィルスが蔓延していたのでは・・・みんな大丈夫か? かつてはスタッフ弁当で大量の食中毒被害を出した同フェス、出演者にまで危害が及ぶようでは、存続も危ないのでは。
Mercury Rev
バックのシアトリカルな映像といい、美声コーラスワークといい、楽曲の再現度と構成力が完璧過ぎ。ちょっと眠かったけど、“The Dark is Rising”の壮大なオーケストレーションは舌を巻くほど素晴らしかった。
Datarock
実は、3年以上前に某クラブ・イベントのゲストとして来日したステージを観ているが、満を持してサマソニに登場。お馴染みの赤ジャージで暴れまくっていて、楽しそう。
Nine Inch Nails
<ソニック>のミューは完全に捨てて、本日絶対に見逃せないNINのためにいざマリンへ。「トリのマイケミを喰ってやるかんね
Red Light Company
超高額な通し券を買ってやってる
School Of Seven Bells
美人姉妹シリーズその1。音が悪
The Big Pink
音楽はもちろん、ヘア・スタイル
Kyte
紛れもない「シガーロス・チルド
Girl Talk
<マウンテン・ステージ>のケイ
65daysofstatic
実は初見なのだが、日本での評価
Phoenix
大本命のジェニーちゃんは・・・
Mercury Rev
バックのシアトリカルな映像とい
Datarock
実は、3年以上前に某クラブ・イ
Nine Inch Nails
<ソニック>のミューは完全に