It's (AkAsAkA)Blitz!

曜日は、あいにくの雨の中GREEN DAYの超ウルトラハイパースペシャルミラクルプレミアムなGIGに行って参りました。サマソニ'04以来だから、もう5年ぶりかー(“American Idiot”ツアーはスルーしてしまった)。リニューアル前には足を運んだことがないので、赤坂ブリッツ初体験。

新譜はボリュームが大過ぎで消化不良の感も否めないんですが、やっぱり彼らのパフォーマンスはもう最高に楽しい。お約束の客をステージに上げるやつもやってたし(ギターは弾かせなかった)、ややグダグダだったけどコール&レスポンスやアジテーションが相変わらず上手すぎる。「ライヴ・バンド」の名に恥じない面目躍如ぶりだったのでは。前半の『21st Century Breakdown』モードでは様子見だったオーディエンスも、後半戦で“American Idiot”のイントロが炸裂した瞬間に大爆発して、PA前のスタンディング・エリアはとんでもなく危険なモッシュ・ゾーンに激変。開演ギリギリで到着だったためロッカーに荷物をしまえず、後方で傍観するしかなかったのがやや悔しい。

結構年齢層が高かった(高騰しまくったチケットは、お子様にはきつかった)のですが、かつては彼らも僕もティーンエイジャー。他国の新譜お披露目GIGではほとんどやってないらしい“Basket Case”と、ラストの“Minority”には、まあベタだけどテンション死ぬほどアガったわ。いやー、これには流石に抗えないですよ。ラモーンズのカバーも超よかった!(赤坂“ブリッツ”だけに“Blitzkrieg Bop”???)

【SET LIST】
1. 21st Century Breakdown
2. Know Your Enemy
3. East Jesus Nowhere
4. Before The Lobotomy
5. Last Of The American Girls
6. Murder City
7. ?Viva La Gloria?(Little Girl)
8. Static Age
9. 21 Guns
10. American Eulogy
11. See The Light
(encore)
12. American Idiot
13. Jesus Of Suburbia
14. Blitzkrieg Bop
15. St. Jimmy
16. Longview
17. Dominated Love Slave
18. J.A.R.
19. 2,000 Light Years Away
20. Geek Stink Breath
21. She
22. Basket Case
23. King For A Day〜Shout〜Stand By Me〜Shout
24. Minority

ちなみに2階席にはさんまの娘IMALUちゃん(もちろん七光り)と、クリマン清水社長(LADY GAGA土曜移動GJ)がいました。なぜかボン・ジョビのリッチー・サンボラもいたらしい(パチンコの宣伝?)。次回の来日は1月の予定だそうで、その頃には新作のナンバーもより強度を増して帰ってきてくれることでしょう。それまでにリリックをちゃんと覚えておくべし。


Basket Case@SUMMER SONIC 2000

S.A.G.A. 佐賀

れは本気(マジ)でやばすぎる
※以下『CDJ』よりニュース引
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スクウェア・エニックスの人気ゲーム・シリーズ「サガ」。その生誕20周年を祝し、シリーズ10作品に収められたゲーム内BGMを収録したボックス・セットがリリース決定! CD20枚組(!)の『SQUARE ENIX SaGa Series 20th Anniversary Original Soundtrack -PREMIUM BOX-』(SQEX-10145〜65 税込21,000円/写真)が8月26日に発売されます。

 対象となるゲームは、『魔界塔士 サ・ガ』『サ・ガ2 秘宝伝説』『時空の覇者 サ・ガ3 完結編』『ロマンシング サ・ガ』『ロマンシングサ・ガ2』『ロマンシング サ・ガ3』『サガ フロンティア』『サガ フロンティア2』『アンリミテッド:サガ』『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』の10作品。500曲を超えるという圧倒的なボリュームに加え、歴代の音楽を担当した作曲家らへのインタビュー入りDVDと、シリーズのイラストレーターとして著名な小林智美による描き下ろし20周年記念イラストが特典として付属されます。完全生産限定でのリリースとなりますので、ご予約はお早めに!
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エニックスとの合併よりはるか昔、SFC(慶應 湘南藤沢キャンパスではなくて、スーパーファミコンね)時代のスクウェアといえば、出すRPGすべてがキャラクターの魅力に溢れ(天野喜孝氏や小林智美氏のイラスト含め)やりごたえ充分の秀逸なストーリーとシステムだったわけですが、その「BGM」を抜きにして語ることは、絶・対にできないわけですよ。

『FF』『聖剣伝説』『ライブ・ア・ライブ』『バハムート・ラグーン』・・・などなど、かつての名作タイトルを出せば枚挙に暇がありませんが、とりわけ音楽クオリティーが素晴らしかったのが『ロマンシング サ・ガ』に他ならない。とりあえず作業用でもいいからこの動画を見て(聴いて)くれ。こいつをどう思う?



どうですかこのカッコ良さ! シビれる!あこがれるゥ!
いや〜、5年ぐらい前にも『ロマサガ3』を再プレイしたけど、またやりたくなっちゃうね。ほんとに“カタリナ”と“四魔貴族”は今すぐにでも着メロにしたい。ただ、そろそろSFCのカートリッジはROMのセーブ機能が怪しいので、いい加減にDSでリメイク出せってんだコノヤロ! ドラクエのリメイクなんかもういいから。ただし、3Dなんかにしやがったらぶっ殺す。このドット絵がいいんですよ。心の奥のノスタルジーを喚起させてくれるんですよ。

前から思っていたんですけど、僕がMUSEを大好きな理由っていうのは、こんな「スクウェアのRPG的世界観」を、「圧倒的なソングライティング能力」と、「超絶技巧の演奏スキル」でもって、「いたってクソ真面目に」やってるからなんですよね。フル・オーケストラを擁したライヴを、ロイヤル・アルバート・ホールあたりでやるってことにでもなったら、すべてを投げ出しても観に行きたいです。

そういえば、『MOTHER 3』を放棄してしまった以来、ゲームを一切やってない。かつてはネオジオのROM版(カセットだけで3万円以上はザラ)を持っていたほどのゲーマーだったのに・・・。

とりあえず、Perfumeの『GAME』で間に合わせますね。

芸術を組み立ててほしーの

、ほ、欲すぃ・・・。
フランク・ロイド・ライトの名作がLEGOになりましたよ。

落水荘

グッゲンハイム美術館


それぞれオリジナルの建物の写真集と解説本がもれなく付いてくるそうです。ただ、現在購入ができるのは制作元Brickstructureのみ。

グッゲンハイムは、クライヴ・オーウェン主演の『ザ・バンク -堕ちた巨像-』終盤の凄まじい銃撃戦で、ズタボロになっていたのが記憶に新しいっす。

早く日本でも販売して紅かなー。

Love Your Life.

れはすごくいいCM。



ロバート・デ・ニーロ
+
TRAVIS(トラヴィス)

『タクシードライバー』

ですね、わかります。
制作者とはものすごく友達になれそうな気がするぜ。
デニーロのギャラこれで幾らなんだろう・・・。

フェスなめんな

しい野外フェスファッションのススメ!


さ、参考になるなー・・・。

代々木でディスってみた



曜は青山で素敵なショッピングを敢行したり、新鋭のアート・ギャラリーに足を運んでみたり、9年ぶりにCOSMIC WONDERにハマったりしたので、たまにはオシャ連アピールな日記でも書こうと思っていましたが、ことごとく却下。

というわけで、Perfumeの「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」@代々木第一体育館の初日参加に大成功しました。そもそも先行予約なんかしてないし、コミュやオークションで落とすのもめんどいので、渋谷の金券ショップに行ってみたら浜崎あゆみの横アリしか売ってないわけですよ。しょうがないから、そのまま徒歩で渋谷〜青山〜原宿とショッピング巡りした後、ダメでもともとダメもとジョージで現地に行ってみました。まあ入れなかったとしても、隣でやってる「ジャマイカ・フェスティバル」でも満喫すればいいジャマイカと軽い気持ちだったものの、いざ会場で物販とか、pinoのCM衣装とか、コスプレしてるファンとか眺めてたら、なんだかものすんげー観たくなってきたわけ。で、ダフィーのおっちゃんにHow Muchか訊くと、「まあ、2万だよね」とか言うわけね。出せないよね、わかります。

開演時間も刻一刻と迫る中、なんと友人に裏切られチケットが余ってるという奇跡のサミットを発見。「早く行かないと間に合わない。でも会場入りしたが最後、余ったチケットはただの紙切れ・・・」と言わんばかりに困り果てた2名に鶴のひとこえを掛け、チケットを定価(!)で譲っていただく俺(ネ申)。緊急召集した某巨匠の分までGET。しかも片方のティーンエイジャーは、オークションで2枚8万円(!!)出したのに悪席&友人来ないという痛恨の極みっぷりで同情&感謝。ママンにカネ出させたバチですね。計3枚の中から、せめてステージに一番近いチケットを渡しました。やっぱり、チケットと現金の取引きは前日までに済ませないといけません。こんな需要と供給の狭間に生じたクレバスに飛び込み、感謝感激までされてしまうという、自分の広告戦略とネゴシエーション能力と行動力を7回ぐらい褒めてあげたいです(ノープランでしたが)

ギリギリで某巨匠が到着したので、脱兎の如く会場へと猛ダッシュ。まず、場内の大観衆と熱気に圧倒された。昨年の<ウィーザー・フェス>ではキャパの半分しか使っていなかったのか、代々木第一体育館の本気を垣間見た気がします。焦って席を探していると、1万人はくだらない観客数にも関わらず某友人に遭遇(!!!)。本日2回目の奇跡キタコレ。彼とは今度、のっちの美脚について朝まで酒を飲み交わさなればなりません。着席するや否や場内が暗転し、文字通り怒号のような歓声。3本ある花道の中央にあった、巨大なミラーボールの造形物が天高く上昇し、“ワンルーム・ディスコ”で幕開け。続いて早くも“ポリリズム”を投下し、“シークレットシークレット”に“edge”と畳み掛ける。特に“edge”でのスクリーン映像を眺めながら体育座り(体育館だけに)をする3人には全力で萌えた。MCは相変わらずあ〜ちゃんの独壇場でしたが、オーディエンスの一人から阪神タイガースのメガホンを没収したり、子どもをいじり倒したり、ワンピースが「ファッションセンターしまむら」だったり(嘘)、アリーナ席にいた掟ポルシェ(ファンの鏡)を発見したりと、終始グッジョブでした。

“コンピューターシティ”のサビ直前の振り付け時のかしゆかの可愛さは異常。あ〜ちゃんのジュリアナ東京を彷彿とさせる扇子さばきもナイス。なんといっても、フェイバリットな“Dream Fighter”のサビ前の、のっちがこめかみに2回ゲンコツする仕草だけでご飯3杯はいける。そして“SEVENTH HEAVEN”と新曲“NIGHT FLIGHT”のネ申曲っぷりには思わず悶絶。衣装チェンジ中の「What is Disco?」ムービーとシンクロした照明やレーザー(放出量が半端じゃない)、3人のDJ映像をバックに新旧入り乱れた怒濤のメドレー「代々木Mix」、どれもおいしく頂きました。代々木だから音質はあんまり期待しちゃいけないけど、重低音ウーハーと冷却音クーラーは存分に効いていました。2階席の後方だったので場内全体を俯瞰できるのだけど、PTAオフィシャルの青いTシャツ着用率が高すぎて、サッカー日本代表戦の応援に来ているかのようなスペクタクルな光景。ラストは意外にも、“Dream Fighter”カップリングの“願い”でしっとりと大団円。“エレクトロ・ワールド”と“wonder2”の無いセット・リストに戸惑うファンも多かったようですが、待望のニューアルバム・リリースや夏の全国ツアーも宣言されたことだし、今回の代々木2Daysを一つの総決算とし、Perfumeはネクスト・レベルへと向かうということなのでしょう。

それにしても、自分みたいに来日アーティストのライヴにばっかり足を運んでいる人間としては、高価なチケットのわりにしょぼいステージ・セットに慣れてしまっているので、本国のメジャーでランキング1位を飾っているような人たちのコンサートは集客も規模も演出も大スケールで超新鮮。照明や映像、レーザーに関してはダフト・パンクとマッシヴ・アタックとケミカル・ブラザーズのステージを全部ひっくるめたぐらい凄まじかったし、「アンコール!アンコール!」とか13年振りに聞いたわ(笑)。やっぱり、フェスで一見さんした程度で「観た」とか言っちゃいけないね。ワンマンはもうすべてが破格でケタ違い。とりわけPerfumeなんかは、所謂今までの日本の「アイドル」と比べてかなり異質な存在なわけじゃないですか。芸能人・業界人のファンもすごく多いし、客層もあからさまなオタクがいればマーズ・ヴォルタTシャツ着用の奴だっているし、カップルから学生から子連れまでジェネレーションは老若男女問わず。普段洋楽しか聴かないような連中にこそ、Perfumeのライヴを体験してみて欲しいと思った、そんな初夏の陽気のヒトコマでした。というか、ピーチズやフィッシャースプーナーも復帰したことだし、もう1回エレクトロ・クラッシュのブームが来るんじゃないかと予想しています。

最後に、件の全国ツアー初日、8/7(金) 戸田市文化会館は超豪華なサマソニ金曜を蹴ってでも行く価値はあると思います。こんな超マイナーなヴェニューをわざわざ選択する、偉大過ぎる事務所アミューズに敬服。しかも俺の出生地だし・・・。よし決めた! もう今日から毎日pinoしか食わねえ。しかし、「旅行券orギフト券」に応募できる奴どこにいんだよ。

凛としてNK


5/4は、なんとあの凛として時雨が、我が幼少時代の所縁の地NKのライヴ・ハウス「Hearts」の、オープン10周年記念イベント<ピエールナイト>に出演するっていうことだったので、しれっと行ってきましたよ。チャリンコで。とはいっても、Heartsが大宮からNKに移転してきたのがほんの1年前なので、彼らがアマチュアの頃にバリバリ通っていたのは大宮時代のこと。なんで、NKでライヴするのは恐らく初めてだったのではないかな? NKでTK!! これが凛とせずにいられるわけがない。

トップ・バッターのArchery Sound Systemは、旧メンバー(現在子持ちキャメラマン)と同じバイトだったという繋がりこそあったものの、ライヴは初体験。Vo&Gのフロントマンに、DrとB。そして両サイドにG&Keyが2名というレディオヘッド並みのバンド編成ながら、鳴らす音楽はU2やデペッシュ・モードを経由してアンダーワールドに着地するという、レトロフューチャーな趣きを感じさせるダンス・サウンドでした。音の抜けも抜群。近年、サカナクションやテレフォンズなど、日本国内でもシンセを積極的に導入しているバンドが注目されているので、必殺の1曲があれば化けるかも。時折、ピアノの旋律からジャズまで咀嚼していることが窺えたりして、振り幅の広さにビックリ。でも、ヴォーカルの声がちょっと175R似なのが気になる…。

続くTRIBAL CHAIRは、埼玉界隈のエモやハードコアのシーンでは知らぬ人はいないほどのベテラン。韓国ツアーを経験し、大阪の野外フェス<RUSH BALL>にも出演を果たすなど、人気と実力は金箔入りの折り紙つきです。Voのヒロキさんとは、縁あって昨年の<フジロック>へ一緒に行ったりもしていたのですが、これまたライヴを観るのは初体験。お世辞抜きに、ホントに巧いですね、このバンド。パワーもスピードもスタミナも桁違い。G&Choの2名があれだけ好き勝手やっているようでも、リズム隊が磐石過ぎるゆえ、アンサンブルには寸分の狂いなし。後半は若干の息切れ感も否めなかったですが、前方の時雨待ちと思われるオーディエンスにも、しっかりと拳を上げさせるアジテーションはお見事。こりゃイアン・マッケイ並みにタバコとドラッグとアルコールと快楽目的のS.E.X.を断絶してもらって、BRAHMANを超えてもらわないといけませんね。ちなみに、4月より日テレにて放送が始まった『蒼天航路』のオープニング・ソングに“909”が大抜擢されていますので、そちらも要CHECK!(エンディングはORGE YOU ASSHOLE)

3番手heはまったく観ていません、すいません。物販のデザインはかわいかった気がします。

そして、この日のヘッドライナーを飾った凛として時雨が満を持して登場。昨年のフジロック2日目、朝イチのホワイト・ステージでの熱演も素晴らしかったですが、今回も当然凄まじかった。サウンド・チェック中、垂れ幕の向こうから漏れ聞こえてくる怒濤のドラミングからして期待値は鰻上りでしたが、我々の想像を遥か斜め上ゆく脅威で狂気で凶器の数十分。新曲“JPOP Xfile”を含むコンパクトながらアゲアゲのセット・リストに、早くもロッキンオンなモッシュ・ゾーンがインスタントに完成。TKと345のヴォーカルも絶好調だったように思えるし、<ピエールナイト>と銘打っているだけあって、ピエール中野氏のテンションが半端じゃない。MCで「X JAPANの2DAYS行ってきましたー」と公言していただけに、YOSHIKIのGF(ガーディアン・フォース)が憑依したのでしょうか、思わず最寄りの接骨院にコルセットを調達しに行ってあげたくなる激烈猛打っぷり。3ピース・バンドでこの演奏力と表現力は、ミューズやプラシーボあたりにも匹敵するというか、文句無しで世界最高峰のレベルだと断言できます。

「個人的に思い出深いところがあるので、今日は最後に、無理言ってこの曲をやらせてもらって終わりにしたいと思います!」「サッカー好きに捧げます」とのMCの後にラストを締めくくった超レア曲“Sergio Echigo”の、終幕におけるTKのギターソロはもはや芸術の域。歌舞伎町、すすきのに次ぐエロティック・シティNKだったためか、TKの指先もどこか官能めいた妖艶さを漂わせていた、のかどうかは知らない。惜しむらくは、ステージ位置がやや低かったため、肝心のTKの手元と中野氏の姿がほとんど確認できなかったこと。まあ、もちろん満足ですが。今やキャパ2,000超えのZEPP TOKYOやSTUDIO COASTを即完させる彼らを、こんな小さなハコ(しかもジモト)で拝めたという僥倖にただひたすら感謝し、闇夜に対峙して凛とするしかあるまい。

2009.05.04 ピエールナイト

1.鮮やかな殺人
2.DISCO FLIGHT
3.想像のSecurity
4.JPOP Xfile
5.nakano kill you
6.Telecastic fake show
7.Sergio Echigo

GW最終日6日は、西新宿の廃校フェスで廃人になる予定です。
行かれる方は共に凛としましょう。

EEEEEEEEEEEEVERYONE!!!!!!!!!!

やー、ひっさしぶりに観たゴミ映画でした。ゲイリー・オールドマンが出演していなかったら、ハナから選択肢にも入らないような作品だったばかりか、ゲイリーの扱いがあまりにも酷過ぎ。ゲイリー仕事選べよ……。要は、『レオン』でのキレキレの演技を、自分の映画でやってほしかっただけでしょ? っていう屈指のマスターベーションっぷり。帰宅してから早速某掲示板を覗いてみたけど、予想通り酷評に次ぐ酷評。というか、「面白かった」という人がすべてネタで言ってるんじゃないかと思うぐらい擁護派が皆無。『オーストラリア』超えるんじゃないか、これ

今どき誰も書かないような中学生レベルの脚本に、命を狙われているのに帽子すら被らない主人公、アホ丸出しで癇癪持ちのCIA局長、散らかしっ放しでまったく帰結しない伏線(と呼べるかも怪しいが)、ハセキョーのもはや神懸かり的なまでの壮絶大根演技(キーマンになるどころか、文句言って寝てるだけ)、いまいち存在意義が不明な脇役(総制作費の半分ぐらいがゲイリーのギャラだったのか?)、蛇足だらけのNYでの糞ラスト・シーン。濡れ場も無ければ、激しい銃撃戦やカーチェイスはおろか、スリリングな頭脳戦すらありまへん。カワムラ妹の死亡シーンに至っては、もはや出来の悪いコント。

「雨の牙」なのに雨降らないし(笑)。レインあちこちの電話番号知り過ぎだし(笑)。ロッカー(笑)。ファクシミリでお知らせ(笑)。893最強(笑)。メモリースティック(笑)。ウォッチメン(笑)。

唯一賞賛に値する点は、ゲイリーを東京に滞在させたこと。そして唯一の救いは、事実上ゲイリーとハセキョーの共演シーンがゼロだたこと(あぶねー)。そこは流石に監督もわかっていたんでしょうねえ。GWに突入したばかりだというのに、早くも規模縮小や打ち切りを決めたシアターも多い様子。海外への配給だけはゲイリーの汚点になるからやめてくれ(泣)。もうこうなったら、今回ゲットしたお小遣いで、ゲイリーがホンモノの映画を撮ってくれることを祈るしかありません。こんな駄作に仕上がっちゃって、スタンスフィールドも怒ってますよ。ジーザス。

時には興せよ

日の某イベントにて中古CDを¥100で何枚か買ってからというもの、数年ぶりにジャミロクワイにハマっています。こう改めて聴いてみると、誰もが耳にしたことがあるはずのシングル・ヒット曲以外も、激キャッチーで濃厚でクオリティー高し。

思えば、視聴者に鮮烈な印象を残したジョナサン・グレイザー監督の、“Virtual Insanity”のビデオが流行した10数年前というのは、テレビも雑誌も今より積極的に、というか分け隔てなく海外の音楽を紹介していたような気がする。今や音楽番組でもなんでもない『HEY!HEY!HEY!』なんて、ゴールデンの時間帯に「洋楽ランキング」のコーナーも持ってたぐらいだし、チャンプとしてマライア・キャリーやホイットニー・ヒューストンが出演したり、オープニング・ナレーションをプリンス殿下にやらしていたりして、現在の『Mステ』よりもよっぽど前衛的なブッキングを敢行していたと思う。先述の“Virtual Insanity”や、当時ノエル兄貴が一時脱退したりして一悶着あった、眉毛兄弟の“Go Let It Out”のビデオがやたら記憶に残っているのは、このランキングで何週も連続で1位を飾っていたからに違いない。アーティストのちょっとした小ネタも盛り込まれていたしね、いい時代でした。この辺り研究の余地ありそうなんで、近々まとめてみたいと思っている今日このごろ。