代々木でディスってみた



曜は青山で素敵なショッピングを敢行したり、新鋭のアート・ギャラリーに足を運んでみたり、9年ぶりにCOSMIC WONDERにハマったりしたので、たまにはオシャ連アピールな日記でも書こうと思っていましたが、ことごとく却下。

というわけで、Perfumeの「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」@代々木第一体育館の初日参加に大成功しました。そもそも先行予約なんかしてないし、コミュやオークションで落とすのもめんどいので、渋谷の金券ショップに行ってみたら浜崎あゆみの横アリしか売ってないわけですよ。しょうがないから、そのまま徒歩で渋谷〜青山〜原宿とショッピング巡りした後、ダメでもともとダメもとジョージで現地に行ってみました。まあ入れなかったとしても、隣でやってる「ジャマイカ・フェスティバル」でも満喫すればいいジャマイカと軽い気持ちだったものの、いざ会場で物販とか、pinoのCM衣装とか、コスプレしてるファンとか眺めてたら、なんだかものすんげー観たくなってきたわけ。で、ダフィーのおっちゃんにHow Muchか訊くと、「まあ、2万だよね」とか言うわけね。出せないよね、わかります。

開演時間も刻一刻と迫る中、なんと友人に裏切られチケットが余ってるという奇跡のサミットを発見。「早く行かないと間に合わない。でも会場入りしたが最後、余ったチケットはただの紙切れ・・・」と言わんばかりに困り果てた2名に鶴のひとこえを掛け、チケットを定価(!)で譲っていただく俺(ネ申)。緊急召集した某巨匠の分までGET。しかも片方のティーンエイジャーは、オークションで2枚8万円(!!)出したのに悪席&友人来ないという痛恨の極みっぷりで同情&感謝。ママンにカネ出させたバチですね。計3枚の中から、せめてステージに一番近いチケットを渡しました。やっぱり、チケットと現金の取引きは前日までに済ませないといけません。こんな需要と供給の狭間に生じたクレバスに飛び込み、感謝感激までされてしまうという、自分の広告戦略とネゴシエーション能力と行動力を7回ぐらい褒めてあげたいです(ノープランでしたが)

ギリギリで某巨匠が到着したので、脱兎の如く会場へと猛ダッシュ。まず、場内の大観衆と熱気に圧倒された。昨年の<ウィーザー・フェス>ではキャパの半分しか使っていなかったのか、代々木第一体育館の本気を垣間見た気がします。焦って席を探していると、1万人はくだらない観客数にも関わらず某友人に遭遇(!!!)。本日2回目の奇跡キタコレ。彼とは今度、のっちの美脚について朝まで酒を飲み交わさなればなりません。着席するや否や場内が暗転し、文字通り怒号のような歓声。3本ある花道の中央にあった、巨大なミラーボールの造形物が天高く上昇し、“ワンルーム・ディスコ”で幕開け。続いて早くも“ポリリズム”を投下し、“シークレットシークレット”に“edge”と畳み掛ける。特に“edge”でのスクリーン映像を眺めながら体育座り(体育館だけに)をする3人には全力で萌えた。MCは相変わらずあ〜ちゃんの独壇場でしたが、オーディエンスの一人から阪神タイガースのメガホンを没収したり、子どもをいじり倒したり、ワンピースが「ファッションセンターしまむら」だったり(嘘)、アリーナ席にいた掟ポルシェ(ファンの鏡)を発見したりと、終始グッジョブでした。

“コンピューターシティ”のサビ直前の振り付け時のかしゆかの可愛さは異常。あ〜ちゃんのジュリアナ東京を彷彿とさせる扇子さばきもナイス。なんといっても、フェイバリットな“Dream Fighter”のサビ前の、のっちがこめかみに2回ゲンコツする仕草だけでご飯3杯はいける。そして“SEVENTH HEAVEN”と新曲“NIGHT FLIGHT”のネ申曲っぷりには思わず悶絶。衣装チェンジ中の「What is Disco?」ムービーとシンクロした照明やレーザー(放出量が半端じゃない)、3人のDJ映像をバックに新旧入り乱れた怒濤のメドレー「代々木Mix」、どれもおいしく頂きました。代々木だから音質はあんまり期待しちゃいけないけど、重低音ウーハーと冷却音クーラーは存分に効いていました。2階席の後方だったので場内全体を俯瞰できるのだけど、PTAオフィシャルの青いTシャツ着用率が高すぎて、サッカー日本代表戦の応援に来ているかのようなスペクタクルな光景。ラストは意外にも、“Dream Fighter”カップリングの“願い”でしっとりと大団円。“エレクトロ・ワールド”と“wonder2”の無いセット・リストに戸惑うファンも多かったようですが、待望のニューアルバム・リリースや夏の全国ツアーも宣言されたことだし、今回の代々木2Daysを一つの総決算とし、Perfumeはネクスト・レベルへと向かうということなのでしょう。

それにしても、自分みたいに来日アーティストのライヴにばっかり足を運んでいる人間としては、高価なチケットのわりにしょぼいステージ・セットに慣れてしまっているので、本国のメジャーでランキング1位を飾っているような人たちのコンサートは集客も規模も演出も大スケールで超新鮮。照明や映像、レーザーに関してはダフト・パンクとマッシヴ・アタックとケミカル・ブラザーズのステージを全部ひっくるめたぐらい凄まじかったし、「アンコール!アンコール!」とか13年振りに聞いたわ(笑)。やっぱり、フェスで一見さんした程度で「観た」とか言っちゃいけないね。ワンマンはもうすべてが破格でケタ違い。とりわけPerfumeなんかは、所謂今までの日本の「アイドル」と比べてかなり異質な存在なわけじゃないですか。芸能人・業界人のファンもすごく多いし、客層もあからさまなオタクがいればマーズ・ヴォルタTシャツ着用の奴だっているし、カップルから学生から子連れまでジェネレーションは老若男女問わず。普段洋楽しか聴かないような連中にこそ、Perfumeのライヴを体験してみて欲しいと思った、そんな初夏の陽気のヒトコマでした。というか、ピーチズやフィッシャースプーナーも復帰したことだし、もう1回エレクトロ・クラッシュのブームが来るんじゃないかと予想しています。

最後に、件の全国ツアー初日、8/7(金) 戸田市文化会館は超豪華なサマソニ金曜を蹴ってでも行く価値はあると思います。こんな超マイナーなヴェニューをわざわざ選択する、偉大過ぎる事務所アミューズに敬服。しかも俺の出生地だし・・・。よし決めた! もう今日から毎日pinoしか食わねえ。しかし、「旅行券orギフト券」に応募できる奴どこにいんだよ。

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