FRF'09【7.25sat DAY 2】追悼ムードのグリーンを横目に、ホワイトでXジャンプ(2度)編

日の悪天候がウソのように晴れ渡り、浸水した雨ガッパや寝袋などが一瞬で乾く。ドラゴンドラのチャンスを逃したので、ポテトマン夫婦と<グリーン>でザ・バースデイ。チバの、アベフトシへのコメントを聴き逃してしんみり。<レッド>のフューネラル・パーティーはいまいち。続く飯田マリアは、女子プロレスラーみたいな体格にげんなり。また<グリーン>に踵を返してシェウン・クティ。我々とはケタ違いの、黒人の天性のビート感ににんまり。<ホワイト>のガスライト・アンセムを尻目に、失念していた<木道亭>のファナ・モリーナ目当てでボード・ウォークを急ぐも、渋滞で間に合わずしょんぼり。<ヘヴン>のCOOL WISE MENではリクル・マイが飛び入りして場を盛り上げるが、早めに<ホワイト>へバック。「どこまでアウェイなんだあああ!!!」と叫んだ特効服姿の大槻ケンヂのMC(トイレのくだりに噴いた)を含め、シャイコーすぎた筋肉少女帯は満員御礼。Xジャンプを職権乱用した“踊るダメ人間”や、“イワンのばか”、“元祖高木ブー伝説”などなど無駄に豪華なセット・リストにN村さんもご満悦か。

その後はまったりモードで、アグロライツにて美人マイミクさんと再会したり、メルヴィンズのツイン・ドラムで踊る小学生にビビったり、<グリーン>のベン・ハーパーに後ろ髪引かれつつも、土曜、というか今年のフジ最大の目玉<レッド>のブライト・アイズへ。リハーサルで本人が歌い出すというサプライズもありつつ、ゴキゲンな様子。前回の<サマソニ’07>では、シンディー・ローパー待ちと思しき棒立ちのオーディエンスに向けて、怒り心頭のキレキレなパフォーマンスをやってくれて、それはそれでシビれたものだったが、今回は盟友マイク・モーギスと女性コーラスを含めた、コンパクトな4人編成で終始アコースティック。何度も缶ビールを呷っては、饒舌に喋りまくっていたコナーくんだったが、あの奇跡のような歌声には一片の曇りなし。“ルア”を筆頭とする名曲に次ぐ名曲のオンパレードに、隣のアメリカ人ガール(身長180cm超え)大喜びで、かなりレアで贅沢なステージだったのでは。それにしても、コーラスの女性が可愛すぎてコナーくんのリア充っぷりに嫉妬したぜ。

<グリーン>に戻ると、昨夜のオウェイシスに勝るとも劣らない大観衆が、キヨシローとの最後の祭りを味わっている。「本人のライヴも観たかったなー」と冷静に思いつつ、トータス松本の坊主姿に驚く。“JUMP”での、スクリーンのキヨシロー映像とステージの生演奏のシンクロには、本当にそこにキングがいるかのような素晴らしい演出だった。余韻を残しつつ<レッド>へと赴き、ダイナソーJr.。まあ、可もなく不可もなく。ルー・バーロウのソロに期待だな。全3回の出演がすべて<グリーン>というのも記録的なヘッドライナーのフランツを4~5曲ほど聴いて、<ホワイト>のパブリック・エネミーへ。<サマソニ'05>に引き続き、またしても「時計のおじさん」ことフレイヴァー・フレイヴにビザが降りなかったらしく、決定的な何かが欠けたステージ。とはいえ、アメリカ大統領やらキング・オブ・ポップやら過去のフジ出演ヒップ・ホップ・アーティストへの賛辞やら、メッセージ性の高いMCにはぐっときた。バック・バンドとDJもめちゃくちゃ巧いし、“ターミネーターX”ではまさかの本日2度目のXジャンプもできたし。完全体で観られたなら、本日のベスト・アクトだったのではないかと思うと、時計不在が悔やまれます。あと、チャック・Dが頑として「フジロック」とは言わずに「フジ・フェス!」と言っていたのだけど、「ロック」と呼ぶことで安易にカテゴライズしてしまうことを忌避したのだろうか? だとしたら相当かっちょいいぜ。CD、Tシャツ、DVD、アーイ。PE終了後は、<レッド>深夜のアクトには5%も興味がなかったので、<オアシス>にて大体、毎回、いつも同じメンバーと再会。「ゴアテックスって何?」と言わんばかりの着の身着のままで苗場入りした、某たまりんBOY(2日目のみ参加)と某敏腕営業マンの男前っぷりに思わずウホッ。

つづく

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