FRF'09【7.24fri DAY 1】アキレスもとい、オアシスと亀。浅から野ひどい豪雨で出番もCHARA 編

1日中大雨に見舞われた初日。この日はかなりのスロースターターだったため、スカパラはおろかロングウェーヴすら間に合わず、ラスト1曲を外から聞いて幕開け。しょうがないから腹ごしらえした後、<レッド>ケイジ・ザ・エレファント→<グリーン>ホワイト・ライズ→<ホワイト>エボニーと、10分単位でハシゴ。前夜祭のリベンジを果たしたエボニーは、ど派手なルックスからハイプ臭がプンプンだったものの、意外に声量があってパワフルで好感が持てた。オーディエンスごと右へ左へぴょんぴょん誘導していくやつは端から観ていても楽しかったです。でも、ギターの日本人は誰なんだ? 続いて、本日最初のエグい被りポイント、ダヴズ vs M83。とりあえずダヴズは“パウンディング”さえ聴ければいいやと思っていたので、先に<グリーン>で待機。これが大正解。4曲目あたりで早速プレイしてくれたので、ホクホク気分で<レッド>へ。しかし、その世紀の名曲ですら霞む壮絶なパフォーマンスが繰り広げられていたとは、夢にも思わなかった。M83は音源から察するに、もっと静謐でシューゲイジーなステージを勝手に想像していたのだが、アウトロでしつこいぐらいにアゲてアゲてアゲ殺すというアグレッシヴな演奏に鳥肌&悶絶。カーディガンに生デニムという、エヴァー・グリーンなアンソニー・ゴンザレスのファッションにも悶絶。おそらく、最初から観ていたら金曜のベスト・アクト。しばらく活動休止というのが勿体ないなー

その後、リリー・アレンは3回も観てるし、同じ地元のCHARAにすっぺと考えていたのだが、きゃわいい女子連中からのお誘いもありつつ、結局<グリーン>でリリーたんと一緒に中指を立てている俺。意志よえー。<グラストンベリー>でのポロリ期待な衣装ではありませんでしたが、カイザー・チーフスやブリちゃんのカヴァーもやったりで相変わらず歌上手くて良かった。周囲も外国人ばっかりで、まるで海外フェスのような光景。その勢いで<レッド>のヴァージンズをチラ見すると、ちょうど“リッチ・ガール”が。フロントマンの、「一番」と刻まれたTシャツにMOSCHINOのタオルという驚愕のハイ・ファッションにやられる。また<グリーン>に戻って、パティ・スミス御代を拝む。ギタリストとして共演した元テレヴィジョンのトム・ヴァーラインが激渋かったー。半分ほど鑑賞してから、足早に山奥へ。<ホワイト>のトイレに並びながらハナレグミを聴いていたら、ちょうどスチャダラパーのBOSEくんが飛び入り。流石にサビまではやらなかったけど、“今夜はブギー・バック”のリリックを織り込んだりして盛り上げてくれます。大名行列のボード・ウォークをなんとか抜け出して、<フィールド・オブ・ヘヴン>にて本日大本命のトータス。1曲目は、ニュー・アルバムでもっともロックしている“プリペア・ユア・コフィン”。亀の甲羅っぽいカタチのスクリーン(亀山モデル?)に映し出されたミニマルな映像をバックに、芸達者にもほどがある百戦錬磨のメンバーたちが、ドラムス、グロッケン、シーケンサーなどポジションを頻繁に変えながら緻密な亀の世界を構築していく。『TNT』からのナンバーが一番歓声が大きかったのは仕様か。バトルスほどの衝撃は無かったけど、アンコール込みの約90分間、たっぷりと楽しませて頂きました。トータス終了後、すぐお隣の<オレンジ・コート>へ。地面のぬかるみっぷりは全ステージ中最悪で、まるで底無し沼のごとく。ゴングのお爺ちゃんたちを遠巻きに眺めながら、新設された喫煙&バーエリアにてアンダーカバーのジョニオ氏とヒス北村氏、別の場所でカメラマンの新田桂一氏など、所謂『EYESCREAM』な面々を発見。

ガラガラの<ホワイト>を通過しつつ、念願のオウェイシス@苗場へ。3月の単独はスルーしたため、<サマソニ'05>ぶりだったので実は超楽しみでした。超満員の観衆の中、今回は定刻通りに表れたのだが、リアム、声全然出てないじゃん……。とはいえ、ノエル兄貴の奮闘ぶりと、「オマエらはどうせコレが聴ければ満足なんだろ?」と言わんばかりに、新譜のナンバーをほとんどやらない吹っ切れたベスト・セット・リストには、否が応でも盛り上がらずにはいられない。ポール・ウェラー師匠の飛び入りこそ無かったものの、やはり、それなりに満足してしまいました。ただ、“ドンルク”はアコースティックじゃない方が好みだな。オウェイシス終了後、スマイリー&POKIと一緒にブライアン・バートン・ルイスがステージに登場。スクリーンには「時間短縮します!」と記載されていた<オールナイト・フジ>だが、ところ天国の川(濁流っぷりが半端じゃなかった)を工事するため、今年はあえなく中止とのこと。浅野忠信のDJは気になったものの、どのみちこの天候とコンディションじゃ誰も足を運ばなかっただろうし、正しい決断だったのではないか。そんなわけで僕は一旦クルマに引き返し、カッパを乾かしつつ着替えて休憩。全身が疲弊していたため、<レッド>深夜のギャング・ギャング・ダンスをばっちり見逃す。某告学校時代の愛すべき後輩たち(高学歴)が到着したようなので、<オアシス>で合流しつつブラカ・ソン・システマで共に踊り倒す。ステージの柱によじ昇ったり、水鉄砲をオーディエンスにぶちまけたり、ピーチズらと一緒に終始はしゃぎまくっていたディプロは、見事、翌日の<パレス>でのDJをドタキャンしてくれました。なんというダメ人間。あと、<パレス>でDJやってたリリーたんも、隣の男に回してほしいディスクを渡すだけという、凄まじいスピンを披露。そして、この日一番の衝撃は、浅野&CHARA夫妻の離婚のニュースが会場内を駆け巡ったこと。タイムリーすぎて思わずベスト・アクトになりかけました。

つづく

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